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謝罪とお見舞いの回数、持参した物、被害者との会話
事故を起こしてしまったとき…
とくに人身事故の場合は事故直後からの誠実な対応が欠かせません。
まず何よりも被害者の方とそのご家族に心からの謝罪とお見舞いをすることが第一。それから、いずれ検察庁から呼び出しがあったときに何回お見舞いに行ったのか?どんなものを渡したのか?など詳細を聞かれるので、日付や回数をきちんとメモしておきましょう。
まず真っ先に病院へ向かい、直接謝罪したいけれど…
まず、事故直後に救急車の後を追ってそのまま病院へ向かい、駆け付けてきた御家族(若い息子さん)に謝罪。被害者本人は検査のため車イスで各検査室を行ったり来たりで、マトモに話をする暇がなかったようです。
それでも検査室から検査室への移動で廊下に出てきたところを近寄って謝罪したところ、「あとは息子と話してくれ」と一言だけで、また次の検査室へ入ってしまいました。
被害者との連絡の窓口は息子さん一人だけ。他にもご家族はいらっしゃるようでしたが、不思議なことに最初から最後までこの息子さんしか登場しませんでした。
お見舞いの時期・回数と手土産、被害者との会話
実際に伺ったお見舞いの回数と持参したものは次のとおりです。
【1回目】
事故直後。事故現場からそのまま行ったので、もちろん手ブラ。
【2回目】
3日後。事情聴取で警察署へ行く前に。保険担当者も同行。3千円程度の菓子折りを持参(熨斗なし)。本当は事故の翌日に行くつもりだったが、仕事のためどうしても面会時間に間に合わず。
【3回目】
そのまた3日後。前回のお見舞いで「病院食がマズイ」と愚痴をこぼしていたので、デパ地下にて数種類のおかず海苔を購入して持参(熨斗なし)。
【4回目】
約1週間後。仕事帰りになんとか面会時間ギリギリセーフでお見舞い。ペットボトル入りのお茶などを数本持参。
【5回目】
約10日後。年末で仕事が忙しく、面会時間に間に合わない日々が続いたため、年を越してからになってしまった。前回同様、日持ちする飲み物を持参。
はじめのうちは被害者の愚痴が多かったようですが、決してケンカ腰になるわけではなく、だからといってイイ感じでもなく(当然か…) 。ただ「病院食がマズイ」「腰が痛い」「お金のことが心配だ」といった話をひたすら聞き、ひたすら謝罪するといった感じでした。
でも回を重ねる毎に会話の内容も変わり、「仕事忙しいの?」と聞かれたり、被害者の家族構成についてや、他愛もない世間話をするようになったそうです(一方的に)。
この計5回にわたる面会の合間に、何度か様子伺いと保険関係の伝言を兼ねて窓口である息子さんにご連絡していましたが、息子さんは常に淡々と応じるのみ。
そして5回目に病院へお見舞いに伺った際、被害者本人から「仕事が忙しいのに、そんなに無理して来なくていいよ。もう来なくていいよ。」と言っていただき、あまりしつこく伺っても返ってご迷惑になるかもしれないし、本当に忙しくて行けなかったこともあり、それ以降は自粛しました。
それでも息子さんには様子伺いで時々連絡していましたが、その息子さんからも「あとは退院するときに連絡しますから」と言われたため、それ以降は電話も遠慮。
退院後にご自宅へ伺おうと思い、高級タオルセットなどを用意して待っていましたが、全く音沙汰がありませんでした。
1ヶ月ほど待って再度連絡してみたところ、「もう、とっくに退院した。あとは保険だけちゃんとしてくれればいい。」とのことで驚きました。
最後の最後まで膨らみ続けた"当たり屋"疑惑…。でも、これに関してはもうどうしようもないので、忘れるしかありません。とにかく相手の男性が治る怪我で済んだということが救いでした。
加害者が被害者のお見舞いをする際のちょっとしたヒント
お見舞いに伺うたびに何かしら持参してお渡ししていたわけですが、ここでちょっとしたヒント。
贈り物やお土産などを渡す際の決まり文句で
「つまらない物ですが…」
と言いますね。これ、日本人としては特に意識せず言ってしまいそうですが、事故の被害者さん相手にその言葉はやめましょう。
確かに大した品ではありませんが、だからといってこの場合は”つまらない物”じゃ、なんとなく心証が悪いと思いませんか?
お相手がそこまで気に留めるかどうかは別として、この場合に添える言葉にはちょっと気を遣いましょう。
たとえば飲食物を渡すなら
「お口に合うかどうかわかりませんが…」
といった言葉のほうがよいかと思います。
お相手の状態や病院側の規則にもよりますが、常温保存できて消費期限の長い飲食物を持参するのが無難でしょう。