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気付いてよ…あなたのお子さんの言動に
子供の心は純粋で素直。…であるがゆえに、ちょっと残酷なことも言いますよね。
よほど無口なお子さんでなければ、見たもの、聞こえてきたもの、感じたこと、すべてに率直な感想をそのまま言葉にする子は多いし、それがまぁ普通です。
それはいいとして、もしも子供が誰かを傷けるような言動をしてしまったときに、それにちゃんと気づいて諭し、躾の機会として生かすべきところ、それをしない親が多いという残念な現実があります。
重症の水疱瘡にかかった長男の切ない思い出
長男が1歳半で水疱瘡にかかったときのことです。
病院で診察を受けたあと調剤薬局で待っていると、4歳くらいの男の子と母親が入ってきました。
私は水疱瘡を感染させないようにと、長男をその男の子からなるべく遠くに離れさせるため端の方へ移動しました。その際すれ違いざまに、男の子は水泡だらけになった長男の顔を見て
「うわぁ~!何この顔~!?」
しかもおもいっきり嫌そうな、差別的な目で見ながら言われてしまいました。
でも、すぐ側にいた母親は、そのことに全く気付いていないようでした。
次に病院へ行ったときにも、父親に連れられて来ていた3歳くらいの女の子が長男の顔をジロジロと舐めるように見ながら指さし、
「ブツブツだ。ブツブツ~!」
と、隣にいる父親に知らせるように何度も言うのです。でも父親はそれを完全スルー。気付かないというよりは、まったく聞く耳を持っていないという感じ。
そして帰り際には、すれ違ったママチャリの後部に乗っていた男の子からも凝視され「ブツブツ…」と指をさされて悲しくなりました。自転車をこいでるお母さんにも聞こえていたはずなんですけどね…。まぁ、気にも留めずにスルーでしたね…。
我が子の言動に無関心な親たち
ここで共通しているのは、一緒にいる親が自分の子供の言動や行動を、ちゃんと見ていないこと。
もしもあの親たちがそれに気付いていたら、きっと「そんなことを言わないの」とか「病気だからしょうがないんだよ」などと諭すハズ(希望的観測)。少なくとも私ならそうしますし、多くの常識的な方々はそうでしょう。
せめて「お友達の病気も早く治るといいね」とか何とか言いようがあるでしょう。とにかく、汚い物を見るようなその目を放っておいて良いものではないでしょう。
子供の無知による批判的な視線を少しでも変えさせようという努力はするべきです。
たとえ気づいても感覚がズレていたら意味ないけれど…
それからずいぶん後もことですが…
次男が小学生のとき、高学年になって眼鏡をかけるようになりました。いまどき眼鏡をかけた子なんてぜんぜん珍しくもないし、かなり増えていますよね。眼鏡のデザインだって様々でオシャレになっているし、一昔前までと違ってとくに目立つものではなくなっています。
あるときご近所の女子中学生とバッタリ会い、私もその場に居たのですが、その子は次男を見るなり、いきなり「よぉ!メガネ!!」と、いかにもイジワルな表情を浮かべながら大きな声で言いました。その背後にはお母さんがいたのですが…
お母さん、娘のその言葉を聞いて
「ちょ…アンタなんて言い方するの!親御さんがいるのに!」
…て、
ちょっと待て。そこ!?
私がいなければ言ってもいいの? なんか違っ・・・(呆)
一応、私に「すいませーん」と仰ってましたけど、もう苦笑するしかありませんでした。
まぁ、いかにも(略)な感じの方だし、その娘さんは完全に不登校なのに放置しているような家庭なので私も妙に納得というか…
とにかく、いくら気づいても感覚がズレてたらどうにもなりませんが。。
まずは気づくことから。
子供が悪いんじゃない。問題は、一緒にいる我が子の行動・言動に、親が気付かない、気づいても放置していること。
「うわぁ~!何この顔~!?」と言われても、このときの長男はまだその言葉の意味を理解できなかったから、ただニコニコと笑っていたのです。
私は「子供の言うことなんだから…」と思いながらも、もし我が子が同じようなことをしたとき、ちゃんと気付いて正しく諭して教えられるよう、まず「気付く」親でありたいと思いました。