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薬の簡単・確実な飲ませ方
小さな子供に粉薬を飲ませるのに苦労しているママは多いようです。
ジュースに混ぜたり、わざわざチョコレートを溶かして混ぜてから固めたり、ゼリーに包んだり???
いやいや、そんなことをする必要はありません!もっと簡単・確実に粉薬を服用させる方法を画像つきでご紹介します。
使うのは1滴の水
小さな容器に粉薬を入れて、ほんの少しの水を垂らします。
この「少し」が要注意!!スプーンの水を全部ドバッとかけてしまうと失敗します!
まずは指先に水をつけて1滴だけ垂らしてみましょう。薬の量にもよりますが、小さな子供に処方される薬の量では、たった1滴か2滴で十分なことが多いです。
「飲む」ではなく「食べる」
指先で薬と水を混ぜて、このように指にくっつけられる状態にします。
これを、スプーンからではなく、指にくっつけて食べさせます。容器に残った分も指でしっかり取って全部食べさせてしまいます。
※当然ですが、爪は短く切り、手をキレイに洗ってからやりましょう。
この欲しがるような「ア~ン!」をご覧ください。
嫌がるどころか、早くちょうだいっ!!と言わんばかりに口を開けて待っています。
3歳くらいになると、わざわざこんなことをしなくても粉薬を袋からそのまま口に入れてモグモグ食べるようになりました。それができるようになると、外出時の服用がラクです。
ただし、粉薬を口に入れて水で流し込もうとすると、子供の場合は上手くできずに薬をコップに出してしまうことがあるので、まず薬を全部飲み込んでから水を飲ませます。 それでむせてしまうほど大量の粉ではないし、口の中で唾液と混ざるので、タイミング悪く咳が出たりしなければ、ゲホゲホすることはありません(我が息子たちの場合)。
どうせなら服薬の機会をチャンスにする
小さな子供に処方される薬は多少の甘みがあったり果物の香りがつけてあったりして比較的飲みやすい味にしてあることが多いので、さほど嫌がらずに舐めてくれます。
病院で粉薬かシロップか選べることがありますが、私は必ず粉薬をもらって、小さな頃はこのように食べさせていました。
敢えて苦い薬を早くから飲ませることで「これは薬だから苦いのは当たり前!」と本人に自覚させながら鍛えるようにしました。
すると5歳くらいからは何の抵抗もなく、苦い薬を飲むようになりました。薬を飲むという行為が全く苦にならないのです。「これが薬らしい味」と思っているのです。
ゴマカすアイテムなんか無くとも、いつでもどこでも、サッと薬を飲むことができる。本人にとって何の苦痛も苦労もありません。
たとえ苦い薬でも「飲まないと治らないよ!」「治したければ我慢して飲みなさい!」ってことで済ませます。
こういうとき、目的(=治す)のためには忍耐が必要だということを子供に実体験で教えるチャンスですから、巷でよく聞く「ゼリーに混ぜてゴマカす」とか、「溶かしたチョコに混ぜて固める」などという涙ぐましい努力は敢えて一切しませんでした。
これは食事と同じこと。たとえば野菜嫌いの子に野菜を「摂取」させるために、磨り潰してわからないように混ぜ込んだり、味がわからないようにイロイロ細工夫してみたり…なんていうことも、私は一切しませんでした。
野菜は野菜として、その素材の味を知り、きちんと味わって食べられるようにならなければ、ただ「野菜に含まれる栄養素を摂取する」というだけになってしまい 「克服」とはいえないだけでなく、食べる楽しみを教えてあげられないからです。最初からそんなことをするから「嫌い」になってしまう。
皆、生まれつき「嫌い」なのではありませよんね。嫌いにさせる育て方をした結果です。
ピーマンの美味しさ、ニンジンの美味しさを知らずに栄養素を摂取させることだけが目的ですか!?そのエネルギーでまずは料理の腕をあげる努力をしてほしい…と思います。料理が下手な人ほど、こういう「ごまかし」をするのです。
耳の痛くなる人もいるでしょうが、これもまさに「良薬口に苦し」であります。
世のママたち、頑張れ!!
いま一度、考えてみてほしいこと
苦い薬を我慢して飲む。苦手な食べ物を味わって食べる…
それらを一生避けて生きていけるのか?それが子供にとって本当に幸せなのか?
その場凌ぎの涙ぐましい努力をする前に、もっと先のことをチョット考えてみるべきでしょう。
「まだ小さいから」「可哀想」などというのは、甘やかしてあげたい・楽をしたい・めんどくさい・遠い未来への想像力を働かせてない親のイイワケ。
根気よく、正しい工夫で付き合ってあげましょう。一緒に乗り越えさせてあげましょう。
まだ小さいうちだからこそ、チャンスです!その機会を、親が安易に奪ってはいけません。
薬に限らず食事でも同じことがいえますが、「食べてくれない」「飲んでくれない」などという思考は親として良くありません。
そんな一時的なゴマカし作業の連続が、いずれ、その子に苦労をさせる原因になり得ます。
子供の将来を見据え、もっと毅然とした態度で子育てをしましょう。
今は私たちの手中にいる子供たちも、やがては外の世界へ飛び出し、社会の中で生きていかなければならないのです。
子供は癒しのペットではありません。 その子自身が社会に出たとき、いかに困らないで強くいきてけるように育ててあげるかが重要であり、それが私たち親の使命でもあるのです。
「泣かれたくないから」「うるさいから」「面倒だから」と安易にお菓子やゼリーでゴマカしてあげることが、本当にその子のためになるのかどうか。いま一度、考えてみましょう。