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中耳炎急性の症状と治療
ある晩、当時小学2年生の長男がかなり久しぶりの発熱。最初は37度台だったし、熱を出すことには慣れているので 大したことはないと思い、様子をみていると…みるみるうちに39度台まで上昇!同時に、「耳が痛い!」と激しく泣きわめき、あまりの痛さにじっとしていられず、のたうちまわるようになりました。
じっとしていられないほど激痛
耳が痛い=中耳炎?とは思ったものの…
なにせ我が家は今まで中耳炎とは無縁。お風呂でいくら耳に水が入ても、風邪を引いて鼻水グジュグジュになっても中耳炎にはなったことは一度もなかったし、私自身も全く経験がないので「よく聞く話」の他人事。
そういえば、何年か前にも耳の痛みを訴えて夜間に病院へ連れて行ったことがありましたが、そのときも単に風邪で、耳はなんともなく、帰宅したらもうスッカリ治っていたということがありました。だから今回もきっと風邪の影響で痛むだけだろうと思い、とにかく眠らせようとしました。
ところが今回は物凄く痛そうで、眠るどころか、じっとしていられないほど。
このへんの耳鼻科は夜間診療やってないし…
小児科医に診てもらったところであまり意味ない気がするし…
明日の朝、耳鼻科へ連れて行こう…
なんてイロイロと考えながら、とにかく熱を下げようと氷枕で頭と右耳を冷やし、朝が来るのを待ちました。
ようやく眠れたのは 明け方近くになってからでした。
眠れない夜~翌朝
朝になり家族はいつも通りに起きて活動しているのに、長男は睡眠薬でも飲んだかと思うくらいの爆睡。可哀想なのでそのまま寝かせておきました。
そして9時位になり、ようやく目覚めた長男。
「もう耳は痛くないよ。」
その言葉にホッとしたのも束の間、朝食を食べながら「だんだん痛くなってきた!」と言いだし、その痛みはどんどん増してきて、熱も相変わらず39度。こりゃダメだということで、かなり出遅れた時間に耳鼻科へ連れて行くことにしました。
病院の臨機応変な対応に感謝
耳鼻科なんて初めて。当然、初診で予約もしていません。
>10時半に行ったら、「予約でイッパイなので午後1時半頃また来てください」と言われ、仕方ない、出直そう・・・ と思っていたら、たまたま受付にいた看護師さんが、グッタリした長男を見て「ボク、辛そうだね!」
そして、少し考えた後…
「ウン!じゃあ予約の人の間に入れてあげるから、もうチョット待ってて!」と。
そのうえ、大混雑の待合室で待っているのはツライだろうと点滴室に案内してくれて、そこのベッドに横になって待たせてもらうことができました。
スタッフ一人の判断でこういう臨機応変な対応ができる病院って案外少ないんですよね。非常に有難い!感謝!
やっぱり中耳炎
そして間もなく呼ばれ、診察してもらったところ…
お爺ちゃん先生「中耳炎は初めて?」
私「は、ハイ……」
…っていうか やっぱり中耳炎なんだ~。
「中耳炎としては、かなり酷いよ?」だそうです。。
中耳炎になっているほうの耳の奥の画像
ちなみに、正常な耳はこんな感じ。
ぜんぜん違いますね!素人にも一目瞭然です。
その場で切る!
”薬で地道に治していく方法もあるけど、ここまで酷いと悪化するから切る”というような事を言われて「???」なワタシ。このときは「中耳炎」なるものに疎すぎました。
医「”切る”って、かわる?」
私「いや……」
そしたら非常に親切丁寧に教えてくれて、その場ですぐプチ手術(切る)!
手術といっても 麻酔の薬を入れて10分位待ったあと、何やら細長~いモノでプチッ!っとやっただけ。相当痛そうです。
その日はお薬をイッパイ貰って帰ってきました。
帰宅後の様子
その夜も39度の熱。この程度の発熱には慣れているので、そんなにツラくはない様子。とにかく耳痛から解放されて本当に喜んでいました。
中耳炎ってケッコウ大変なのね…と初めて思ったのでありました。
…その数年後、次男が酷い「真珠腫性中耳炎」で入院・手術を繰り返すことになろうとは、このときは夢にも思いませんで…(滝汗)。
治療から3日後(発症5日目)
だいぶ色が変わったように見えます。
痛みなどの症状は無いものの、プール禁止令&入浴時の注意はまだまだ続きます。
このときちょうど真夏だったので、学校のプールもスイミングスクールも我慢!我慢!
発症から33日目
少しカサブタ(?)のようなものが見えますが、腫れや赤みが消えてようやく正常な状態に戻りました。
1ヶ月間お休みしていたスイミングスクールにも、ようやく復帰。
急性中耳炎の医療費
子どもなので医療費の負担はゼロでしたが、もし支払ったら、こんな感じになります。大人の方の参考に…
- 発症2日目 3,200円+薬局約2,000円
- 麻酔・手術・投薬
内服薬3種類(細菌感染を抑える薬・鼻づまりや鼻水抑える薬・痛みや発熱を抑える薬)
点耳薬(細菌の感染を抑える薬) - 発症5日目 病院3,170円+薬局1,740円
- 聴力検査・投薬
内服薬3種類(細菌感染を抑える薬・副鼻腔炎の膿を出す薬・ビタミンB12を補う薬) - 発症19日目 病院1,830円+薬局710円
- 聴力検査・投薬
内服薬2種類(副鼻腔炎の膿をとる薬・ビタミンB12を補う薬) - 発症33日目 病院1,800円+薬局710円
- 聴力検査・投薬
内服薬2種類(副鼻腔炎の膿をとる薬・ビタミンB12を補う薬)
※薬は院外処方。
※病院での医療費・薬局での薬代ともに3割負担の場合。
※子供の場合、年齢や自治体によって医療費・薬代の負担がありません。
聴力検査
経過観察で、難聴になっているかどうか?それが回復してきているかどうか?を調べます。
ここで受けた聴力検査は「標準純音聴力検査」というもので、狭い個室に入ってヘッドホンをつけ、音が聞こえたらボタンを押すという方法だったようです(子供だけ検査室へ連れて行かれたので詳しくはわかりません)。
このときの検査では中耳炎になった左耳が不合格でした。その後、3度目の検査でようやく合格できました。