モウコハン。

   

化学的流産の基礎知識

皆さんは「化学(的)流産」という言葉をご存知ですか?

それは、受精卵が子宮内膜に着床したかしないかという、ごく早い段階で「流産」 してしまうことです。

じつは「流産」ではない

妊娠検査薬では陽性が出るのに、子宮内に胎児が確認されないまま、いつもの生理のような血液と一緒に受精卵が対外に排出されてしまい、自覚症状はほとんど無く、後遺症の心配もありません。

「流産」と名はついているけれど妊娠成立前の出来事なので、厳密には流産の一種ではなく、また医学的には「化学的流産」と呼んでいても、 一般的には流産と考えなくてよいものです(婦人科の問診票で「流産回数」にもカウントしない)。

化学的妊娠

一般的に「化学的流産」と呼ばれていますが、「化学的妊娠」と呼ぶのがが正しいとも言われます。

妊娠には臨床的妊娠化学的妊娠があり、
・臨床的妊娠…超音波などの検査で胎のうまで確認できる。
・化学的妊娠…妊娠検査薬など生化学的な検査で妊娠反応は出るが胎のうが確認できない。
という違いがあります。

「せっかく宿った命をなくしてしまった」とショックを受ける方も多いようですが、「化学的流産」はあくまでも妊娠成立前の出来事なので、そういう感覚はチョット違うと思います(私は)。

もちろん、落胆する気持ちはよくわかります。妊娠を望んでいるなら、その感情は当然です。私にはその気持ちが痛いほどよくわかるからこそ、あなたに言いたい…
化学的流産は 「妊娠に一歩近づけた印」 と捉えてほしいのです!

できるだけ健康な精神状態でいることが妊娠への近道ですから、これは悲観的に捉えるよりも妊娠できる可能性が見えた!と自分に言い聞かせる…
決して簡単ではないけれど、物凄く辛いけれど、ココが大切な踏ん張り所です!!



なぜ「流産」と名がつくのか?

このような非常に早い時期の流産は多くの人が知らないうちに経験していて、妊娠のことをいつも頭においていなければ、「少し遅れて、いつもとチョット違う生理が来た」くらいで終わったはず…。

ちなみにこの生理、「いつもより重い」と一般的には言われているようですが、実際には人それぞれ。私の場合は「いつもより重い」どころか、その逆で、アレレ??っていうくらい軽くて短いものでした。

基礎体温で高温期が14日以上続いて、妊娠かな?と思ったら普通の生理と変わらない出血があり、妊娠しかけたことに気づかない場合が多いでしょう(高温期が長いと思っていても、実際は基礎体温の解釈の仕方が正しくない場合もあります)。ところが妊娠検査薬が敏感になるにつれ、この超初期の流産が分かってしまうようになりました。妊娠を意識してる女性だからこそ気付くことなのです。

妊娠は排卵・受精・着床が揃わないと成立しません。どれか一つでも欠けていると、いくら卵がよくても妊娠には至りません。人間の受精卵は、受精の直後では40%が異常卵だといわれています。それが子宮に移動する間に淘汰が起きて、着床時には25%以下に減るそうです。そしてこの頃の流産は化学反応…つまり尿の妊娠反応を調べた時にだけわかるので「化学(的)流産」と呼ばれているのです。 私は経験者だからこそ、この名称に惑わされて悲観する女性たちを救いたいと思っています。



自然淘汰

残念ながら、流産(特にその多くを占める妊娠12週までの「初期流産」)のほとんどは、防ぐことも止めることもできません。 これはもともと受精卵に異常があった場合がほとんど。誰にでも起きる不運、自然淘汰であり、誰のせいでもありません。

そして、このような非常に早期の流産なら、月経のような出血の後、早いうちに妊娠反応が消えてしまいます。妊娠反応が消えれば治療は不要です。ただし、もし妊娠反応が陽性のままの場合は子宮外妊娠の可能性があるので、治療する必要があります。

しんどい心の休憩所

妊娠への近道は心の健康

私はこの「化学的流産」に気付いたとき、それまでの悶々とした気持ちが不思議と楽に切り替わり、急に思い立って葉酸のサプリメントを買いに行きました。その2ヶ月後に自然妊娠し、無事出産に至りました。

「あの化学的流産はやっぱり、妊娠の可能性が高まった印だったんだ!」と思いました。
もしかしたら葉酸にも助けられたのかもしれませんが、あったとしても多大な貢献はしていないはずです。 不妊治療と稽留流産を経験し、決して妊娠しやすい身体ではない私がこのとき自然妊娠できたのは、何よりも心の健康によるのもだと思っています。 化学的流産に気づいたことで心が落ち込んでしまっては、ますます妊娠が遠ざかってしまうかもしれません。近道は心の健康なのです。


化学的流産と妊娠の兆候
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